1963年11月22日の午後12時半に、テキサス州ダラスでパレード中にライフルで頭部を狙撃され暗殺されたケネディ大統領(JFK)ですが、様々な犯人説が出たものの、決定的な黒幕は誰なのかについてはこれまで謎に包まれていました。
1992年に制定されたJFK暗殺記録収集法によって、米政府が収集した元々2039年に公開されるはずだったケネディ暗殺に関する資料が、2017年10月26日に全て公開されることが決定しています。
ケネディ大統領暗殺の真犯人と暗殺理由の真相に迫れるのではという期待も高まっていますが、今回は、これまで出ている様々なケネディ暗殺説を見ていきたいと思います。
ケネディ大統領暗殺の真相とは?犯人が暗殺を行なった理由について
ケネディが暗殺をされた瞬間を捉えたと言われる有名な動画がこちらですが、発射された3発の銃弾のうち最初の銃弾は外れ、2発目が背中から喉へかけ貫通し、3発目が後頭部を直撃し脳みそが飛び散り致命傷となっています。(4発発射された音声があるとも言われていましたが、現在では否定されています)
ケネディ暗殺を検証したウォーレン委員会の結論では、ケネディ暗殺の犯人は、狙撃が行われた教科書ビルという倉庫ビルの場所で働いていたロシアへも亡命経験もある元海兵隊員のリー・ハーヴェイ・オズワルドであるという結論となっています。
しかし、オズワルドは逮捕後「自分ははめられた」「身代わりにされた」「亡命したから犯人にされた」と取材した記者に話しています。
そして、オズワルドは逮捕のわずか2日後に警察署内でナイトクラブのオーナーでマフィアと繋がりがあるジャック・ルビーにより射殺されましたが、ジャック・ルビーの射殺の動機が「暗殺された大統領の夫人と子供の気持ちを考えたら怒りがこみ上げた」という曖昧なものだった事や、その後ジャック・ルビーがCIAなどと深い繋がりがあった事が明らかになったことから、ジャックルビーは何者かに指示されオズワルドの口封じをしたという説が囁かれるようになりました。
ジャック・ルビーもその後、獄中で不自然な病死を遂げていますが、現在でも米国人の大半は、ウォーレン委員会のオズワルド単独犯説を信じていないようです。
ケネディ暗殺の犯人が誰なのかについては様々な本やテレビ番組や映画で取り上げられ、陰謀論や憶測も飛び交っていますが、これまで出ている主なケネディ大統領暗殺の黒幕は、
・キューバのカストロ議長説
・ロシアのKGB説
・国際金融財閥の300人委員会説
・マフィア説
・軍産複合体(CIA)説
・当時の副大統領だったリンドン・ジョンソン説
など様々です。
また、他に実行犯も
・オズワルド単独犯説
・ケネディが暗殺された時の運転手だったビル・グレア説
・ジョンソン副大統領の汚れ仕事を引き受けていたマルコム・ウォレス説
など様々な説があり、打たれた方角も後ろからではなく前方から狙撃された、犯人はオズワルド単独ではなく3人だった、犯人はケネディの乗る車の右側の茂みにもいたという説なども出ています。
研究者や専門家が主張しているケネディ暗殺の犯人像はバラバラですが、少なくともケネディ大統領暗殺の数年後、大統領に立候補した弟のロバート・ケネディも暗殺されてますし、兄弟それぞれを単独犯が狙ったという事はほぼ無いと思いますので、ケネディ兄弟を疎ましく思っていた黒幕が手を引いていた事はほぼ確実でしょう。
ケネディの妻のジャクリーンは「ケネディ暗殺の黒幕は副大統領のリンドン・ジョンソンに違いない」と語っています。

ジョンソンはケネディ大統領暗殺のわずか2時間後、大統領専用機の中でアメリカ大統領就任の宣誓式を行いましたが、その際すぐ隣にいる友人のアルバート・トマス下院議員がジョンソンに向かってウインクをしているような画像なども残っている事から、ジョンソンがケネディ大統領暗殺の黒幕ではないかという説が根強く残っています。
しかし、その後ケネディの弟であるロバート・ケネディが次期大統領選の最中に暗殺されましたが、ロバート・ケネディはジョンソンに副大統領就任前から強い対立姿勢を取っていたものの、暗殺されたタイミングはジョンソンが次期大統領選へ大統領再選に向けて出馬するのを自ら取り下げた後ですし、ケネディ兄弟へ手を下したのはジョンソン大統領個人などではなくもっと大きな力が働いていた可能性も考えられます。
1964年にウォーレン委員会がまとめた機密文書を2039年まで機密にすると決めたのはジョンソン大統領ですが、75年後の2039年に機密解除する理由は大統領令の条文の中に、
機密事項に指定された理由はケネディ暗殺黒幕にとっての不都合な真実を隠すためという説や、ロバート・ケネディなどのケネディの家族から、ケネディ家の名誉のため大々的な公表は控えてほしいという意向があったためという説があります。
ウォーレン委員会はすでに犯人はオズワルドの単独犯と結論づけているので、文書が公開されても別の犯人が明らかになったりする事は無いのかもしれませんし、重要な部分が消失している事も考えられます。
また、単に機密にした理由がケネディの家族の意向だったとしたら新たな情報が出てくる可能性は低いですが、2017年10月26日に公開される残りの機密文書がどのようなものかとても楽しみですね。
ケネディ暗殺に関して新たな新事実が明らかになるのか、今後のニュースに注目していきたいと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました!
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